世の中には、あらゆるグレードのオーディオシステムがある。何百万円もする高級オーディオや、
たかだか数万円でフルセットが揃うミニ・コンポ形態のもの、更にはラジカセまで、実に多種多様だ。
その中でも、音楽の信号を「音」に変換する”スピーカー”は、全てのオーディオ・システムに
おいて、とても重要である。どんなに精度高くCDを読み込み、元データに忠実に電気信号を伝達し、
それを増幅して音声信号を出力できたとしても、最終段階の「音」そのものはスピーカーの性能に
かなり大きく左右されるると言っても過言ではない。
その「スピーカー」システムだが、一般的には大きく分けて3つの鳴らし方がある。
それは、@「ネットワークシステム」と、A「マルチアンプシステム」、B「フルレンジ一発」
である。
Bのフルレンジは置いておくが、(多くはマルチウェイ方式であるので)パッシブ・ネットワークで、
アンプからの音楽信号の出力をコイルとコンデンサを使って、ウーハー側を高域カット、
ツィーター側は低域カットして、ユニット自体の負荷を減らし、自然な音のつながりを狙った鳴らし
方をしているものが多い。
つまり、世の中のコンシューマー・モデルは、それがいかに高価なシステムであれ、市販品は
ほぼこの「パッシブ・ネットワーク方式」でのスピーカー駆動となっているということだ。
パッシブ・ネットワーク方式の利点は、アンプが1台で済む(無音時の残留ノイズがきわめて低い)
事と、ネットワークさえきっちり設計していれば、スピーカー・ユニットを誤って破損することなど滅多
に無いと言う事。ただ、ユニットをそのまま鳴らした音よりもやはり少し大人しい音になる傾向があるようだ。
それに対し、マルチアンプは、それぞれの帯域をアクティブ・ネットワーク(チャンネル・ディバイダー)
で帯域を電気的に分割し、それぞれの音域のスピーカーに対して個別のアンプを使用する方式だ。
一般的にはPAや、ライヴの現場等、大出力を必要とするときに多く見られる方式ではあるが、これが
実に音決めの自由度が高く、コイルやらコンデンサやらを通さない分、音質ものびのびして良い。
しかし、反面、アンプが多数必要なので、その分残留ノイズが大きくなりやすく、コストもかさみ、
配線もネットワークシステムと比較すると大掛かりなものとなる。
しかし、オーディオで、「音」を追求していくには、やはり調整の自由度が高い「マルチアンプ」を選択した
方が楽しいに決まっているのだが、やはり、どうしても、パッシブ・ネットワークに対してお金はかかる。
そこで、なるべく安く「なんちゃってマルチ」を組めないか・・・ということで、機器を選んでみた。
ヤフオク等や海外オークションで中古機器を落札して揃えるのも、上手くいけば価格以上のクオリティー
が期待できていいのだが、機器に対する知識や、トラブルがあるリスクを考えるとお薦めできない。
やはり、新品を購入するほどの安心感は無い。しかし、オイラのように低収入だと新品には手が出ない・・・・。
そこで、白羽の矢を立てたのが、巷で有名になってきた”デジタルアンプ・キット”である。
これらを発売している会社は、価格的にはかなり安いのに結構遊べるという、いわば「庶民の味方」
的なキットを多数発売している。
中でも代表的なものは、カマデンのトライパス社製のICを使用したアンプだろう。価格的にはキットで
\6000程度しかしないし、はんだ付けも難しくは無いので、入門用としてそろえるにもかなりお薦めだと思う。
とりあえず、アンプにカマデンを起用し、チャンデバにBEHRINGER社、プリアンプ用のミキサーもBEHRINGER
で揃えてしまうのならば、フルセットで5万円程度で3wayマルチを組んでしまう事もできる!!
あとは、マルチアンプで鳴らせる(各ユニットに直結配線できるタイプ)のスピーカーと再生機器があれば
いい訳だ。この辺は、まぁ、マルチを実験しようと言う人なのだから、当然、既に持っているものとして話を進め
ていく・・・。
今回は、ステレオ・パワーアンプ3台(3WAY)+チャンデバ(3WAY)+ミキサー(プリ代用)という構成を
基本形としてみた。もちろん、ミキサーでなくとも、国産のプリメイン(パワーとプリを分けれるもの)があれば、
それをプリアンプとして代用するのもいい。あとはケーブルがあればほぼ完成となる。
のだっちのお薦め組み合わせリスト
下に、いくつかの例として、オイラ的独断と偏見にて選んだ、カマデンとBERINGER社の製品で
システムの構成をしてみた。それはそれは安い組み合わせだが、あえてこれのみで行ってみる(笑
いくら安物といえども、以下の構成で使用すれば、(価格を考えれば)一応マルチは完成する。
が、とにかく安く・・・という人のために組んたシステムだ。しかし、それでも調整次第で
そこそこの後悔しない音は楽しめるはず。きっと。
その調整の自由度の高さを一旦気に入ってしまえば、徐々にマルチに嵌っていく自分に気づきます(笑)
耳さえ良ければ、調整である程度のところまではいけますし、少なくともネットワークシステムでは
聴けなかった音が期待できます。ただ、オイラの推奨システムで組んでも「自分の思った音が出ない!」
とか言うクレームはご勘弁を(笑)音を時間をかけて調整していく根気良さがないとお薦めしません。
自分の耳に自信がない方も、あまりお薦めはしません。あくまで自分の音を追及していきたい方のみ。
これはあくまで実験なのです・・・・。